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  • さとう ゆきえ

7 好きになった彼は女の子だった。

更新日:2021年11月30日

そもそも性教育を学び始めたのは、かれこれ20ほど年前。

養護教諭を目指した学生時代から。

なので私にとって性教育って身近だったんです。

特に深めたい、学びたいと思った大きなきっかけは、

学生時代に好きになったひと。

彼は女の子だったんです。

それを知ったとき、私はとても驚いて、どうしていいかわからなくて。

自分がなんだか恥ずかしい

なんだか相手に申し訳ない

動揺してるって気づかれたくない

顔を合わせづらくなって

そのまま彼の働くお店には行かなくなりました。


お友達には同性愛のカップルもいたし

性転換を望む子もいた。

ふつうに遊ぶし、仲間だった。

抵抗とかないし、性別とか越えていろんな友達がいた。

同性から好きです!って言われたこともあったけど、

憧れの一部かと、恋愛として受け取っていなかった。

私はあの彼とのできごとがショックでした。

「 結局他人ごとなの?

  抵抗がないなんてウソじゃん!! 」

自分が偽善者のように感じてショックだったんです。

それから

性の多様性のことを知りたいって

私に起こっているパニックも知りたい

って多様な性をあれやこれやと調べ学びました

いつか彼に会いに行きたいと思いながら

そしてだんだんと、

彼は子どものころはどんなふうに過ごしたのかな、

そもそも彼の恋愛対象の性別って聞かなかったな、

想いが巡って

公立の学校の養護教諭になりたい自分と重ねていました。

いわゆる性的マイノリティは10人に1人の割合でいること知って、

教室に30人の教室には3人はいる。

自分の性のことで周りとの違いに悩む子や

私のように恋愛感情の戸惑いを感じている子もきっといる

私は、どの子にも居場所のある学校をつくりたいんだ

あの時の、気まずさとを自分への絶望を昇華させようとしていたんだと思います。

卒業後は養護教諭として中学校小学校で勤めました。

この多様な性の学びがあったから

職員が話す子どもの性の話にいちいち口を出し

個性的な子どもに、好きな表現ができていいね!って言えた

保護者の相談に乗ることもできたんだと思います。

多様性のことも含めて性のことは

いつか家庭をもったら家族で話せるおうちにするんだって決めていた

今となれば、彼とのことは

自分の性指向に気づけただけのできごとなのだけど、

無知でピュアでまじめでいい子で嫌われたくなかった私は、

「彼を傷つけてしまった」ということにして距離をとった。

その後何度も正直に気持ちを伝えたいと思ったけど、

なんて言おうか言葉になりませんでした。

今はFTMの方にお話を聞いてもらったり、

聞かせてもらったりしながら

経験を生かすことにしました。

彼とまた、会えたらな。

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